キネマ☆キンボシ Vol.6

歴史的建造物で観る名作映画 ~フリッツ・ラング監督作「クラッシュ・バイ・ナイト」

2024.3.24 Sun 10:00-,14:00

島根県松江市白潟本町 出雲ビル地下1F

―他人の欠点を見るのと同じくらい、自分の欠点を見ないのがいかに簡単か…

―批評家デニス・シュワルツの批評より抜粋

あらすじ

大都会ニューヨークである男の愛人として生活し、男の突然死と正妻との争いの末に遺産すらまともに受け取れず、失意のまま故郷の漁村に帰ってきたメイ(バーバラ・スタンウィック)。

地元で漁師として働く弟ジョー(キース・アンデス)の家に転がり込むが、彼は都会ですれっからしのようになったメイに嫌悪感を抱く。しかし彼の女友達ペギー(マリリン・モンロー)は彼女の都会的な雰囲気に憧れて友達になる。

ジョーの同僚の漁師ジェリー(ポール・ダグラス)は引退した父親や盗みばかり働く叔父と同居する純朴な人間だが、メイに惹かれてデートする。都会のすさんだ生活に嫌気がさしたメイは、田舎者だが素朴なジェリーに安らぎを覚え、彼と結婚する。

一方、メイはジェリーの友人で映写技師として働くアール(ロバート・ライアン)と知り合う。田舎の生活に退屈を感じるアールに、メイは危険な匂いを感じつつ、彼が自分と同じ質の人間であることを感じて惹かれていく…

主演にハリウッドの大女優にして円熟した演技を見せるバーバラ・スタンウィックを迎え、まじめで素朴な漁師ジェリー役にポール・ダグラス、その友人で田舎に退屈している映写技師アール役にロバート・ライアン、そしてこの映画で初めて重要な役を獲得したマリリン・モンローが出演している。

出演:バーバラ・スタンウィック(『ステラ・ダラス』『深夜の告白』『私は殺される』)

 ポール・ダグラス(『重役室』)

 ロバート・ライアン(『史上最大の作戦』『ワイルドバンチ』)

 マリリン・モンロー(『七年目の浮気』『お熱いのがお好き』)

脚本:アルフレッド・ヘイズ

監督:フリッツ・ラング(『メトロポリス』『ドクトル・マブゼ』『M』)

1952年 アメリカ 白黒・日本語字幕 105min 原題:Clash by Night