キネマ☆キンボシ Vol.13

第13回 Kinema☆Kinboshi 上映会

2024.11.24 Sun 10:00-, 14:00-, 18:00-(3回上映)

松江スティックビル・504講義室にて

※今回は上映場所と上映時間が普段と異なります。ご注意ください。

クールの鼓動が聞こえる―

1991年に死去したジャズ・トランペットの帝王、マイルス・デイヴィスが死の直前に出演し、生涯の中で唯一、本格的な演技を披露した作品。

『ディンゴ』

(あらすじ)

オーストラリアの田舎町に住む青年、“ディンゴ”ことジョン・アンダーソンは、野犬の捕獲を職業としながら、地元のアマチュアバンドでトランペットを吹いている。

大自然の中で妻や子供たちとの生活は満たされていたが、彼の心には20年前の光景が刻まれていた。

―オーストラリアの空港に降り立った伝説のジャズミュージシャン、ビリー・クロス。突然その場で演奏を始め、激しくも美しい音楽に魅了されたディンゴに、ビリーは「君は音楽をやるべきだ。パリへ来たら俺を訪ねろ」と語った。

ディンゴはジャズミュージシャンに憧れるが、彼の日常はそうした夢とかけ離れたものだった。彼の心の中は、いつも満たされない思いが渦巻いていた。

そんなある日、パリから一通の手紙が届く。それはビリーからの手紙だった…。

伝説のジャズミュージシャンにあこがれる青年役をコリン・フリールズが好演。マイルス・デイヴィスがその“伝説の人物”に扮し、実体験や90年代当時のジャズの実情を語っている。

また、ヌーヴェルヴァーグ(フランスの映画運動)を代表する女優ベルナデット・ラフォン、「マッドマックス・サンダードーム」のヘレン・バディらが脇を固めている。

監督は近年『悪い子バビー』で再注目されたロルフ・デ・ヒーア。音楽にはマイルス・デイヴィスと、彼の旧友にしてフランス映画音楽の巨人、ミシェル・ルグランが共同で担当。演奏シーンの吹き替えでは一流セッションマンであるチャック・フィンドレーが参加するなど、音楽映画としても見どころのある作品となっている。

CAST

“ディンゴ”…コリン・フリールズ『グッドマン・イン・アフリカ』

ビリー…マイルス・デイヴィス

アンジー…ベルナデッド・ラフォン『あこがれ』『私のように美しい娘』

ジェーン…ヘレン・バディ『マッドマックス/サンダードーム』

STAFF

監督…ロルフ・デ・ヒーア(ヘール)『悪い子バビー』

脚本…マーク・ローゼンバーグ『ディセンバー・ボーイズ』

撮影…ドニ・ルノワール『仕立て屋の恋』

音楽…マイルス・デイビス ミシェル・ルグラン

1991年 オーストラリア・フランス 110min カラー・日本語字幕